職場は持ち寄りパーティー

職場は持ち寄りパーティー

貧乏会社ゆえの弊社の自慢話しで恐縮ですが、
以前はクリスマス会とか何かのイベント等で、
お金をあまり掛けなくて済む「持ち寄りパーティー」を、時々催していました。

我が社は女性が主戦力でもありましたので、その賑やかなことといったらありません。まるでお祭り騒ぎです。

当日もさることながら、そこへ至る準備会も大変です。

日取りが決まったら、早速それぞれの役割分担が始まります。
しかし、その役割を決めるのは、誰かが指図してみんなを動かすといったものではありません。
当然、私が指示をするということもありません。
 
 

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A子さんはおでんを作ってくるとか、B美さんは唐揚げを持ってくるとか、
それぞれが口々に、自分が予定しているお料理のメニューを叫んでいます。

「私はカレー~!」
「私はサンドイッチを持ってくるからね~!」
「何のサンドを作るのよ~!」
「カツサンドにするつもり~!」
「じゃあ、私はミックスサンドにするわ~!かぶったら面白くないもんね!」

「私はクッキー!」
「私はホイルのじゃがバター、美味しいよ~!」
「私はピザを焼いてくるわ~!」
「私は魚の煮付け~!」
「私は炊き込みご飯!」

食べ物や飲み物だけでなく、お酒の準備をする人や、会場設営や飾り付けも本格的で、またその取りまとめ担当の人も含めて、自分は何をするのかそのすべてが、
実は「自主申告」です。

準備のミーティングだけでも大きな盛り上がりを見せ、それはそれは大はしゃぎです。

当日にはそれぞれが、腕によりをかけて作って下さった美味しいお料理が所狭しと並んでいます。
飾り付けも美しくされており、本当に大したものです。
ビールやジュースもしっかり冷えています。

どのお料理も、「うまいっ!!」

立食形式なので、ウロウロと歩き回りながら、みんなお皿を片手に舌鼓を打ちつつ、おしゃべりにも夢中で、もうやかましい位です(笑)。

当然のことながら、当日は本当に楽しい時間です。

お料理だけでなく、その担当して下さった一人ひとりをご紹介して行くうちに熱気に圧倒され、カラオケなんてまったく必要ありません。
「このおでんの出汁がとっても美味しいのだけれど、何使ってるのよ?教えてね~!」
「焦がさないで、どうしてこう上手く焼けるの?」とか。

私は何度かこの持ち寄りパーティーを体験することで、
一定の法則があることに気が付かされました。
 
 

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持ち寄りパーティーの法則

その一定の法則とは、
<自主申告のときのお料理は、各自の一番得意とするお料理を申告される>ということです。
一度ならずこれまで何度も、その料理を作ってこられてその度に「美味しい~~!!」と、
何人もの人から誉められた「得意中の得意」のお料理です。

片や、やはりお料理が苦手な女性もおられます。
料理が苦手な人で、お酒の好きな人はいつも飲み慣れている自分の好きなお酒の係りや、ジュースなどの飲み物を準備して下さいます。
装飾の得意な人は、飾り付けや設営担当に回られるのです。

何も自信のない人は、
「私は料理も下手だし、飾り付けのセンスもないし何も取り柄はないから、受付でも良い?」
「うん、イイよ~!じゃあ、当日のスケジュールとかお知らせのチラシとか準備してくれる?」
「コピーもお願いね!」
「は~い、分かりました~!」

このように、それぞれが自分の得意な分野を提供するといった感じで進んでいきます。

本当に楽しそうでしょww

つまり、持ち寄りパーティーというのは、お料理だけでなく、
<各自が「得意なものを持ち寄って集まる」という暗黙の了解>があるのです。

だからこそ、その思いや期待がパーティーをより楽しくさせるのかも知れません。

そうです、「集う一人ひとりが、最善の自分を提供して下さっていると信じること」で、
本当に楽しくなるのだということです。

この法則を知ったとき、
どのような組織やグループにおいても、このように受け止めるべきではないかと教えられたのです。

もしですよ、同じメンバーが集まったとしても、
それぞれが一番苦手とするような不得手なものを提供しあったとしたら、
まったく楽しいハズがありませんよね。
まずい料理にセンスの悪い飾り付け、まとまりのない設営など、興ざめもよいところです。
参加している人は、まったく同じメンバーなのに、です。
 
 
会社や職場には、実にいろいろな人が集まっています。
好きなタイプの人もいれば、嫌いな人もいます。
これは人間だからお互い様ですよね。

また、経験豊富な人もいれば、入社したての新人さんもいます。
人格者もいれば、世間知らずの人もいます。

しかし毎日、そのような中で、
それぞれがそれぞれの仕事に対して頑張っているのも事実です。
時にはミスをおかしたり、失敗があるかも知れません。

許し合える多少のことだったら目を瞑って、
持ち寄りパーティーの法則のように、
「集う一人ひとりが、最善の自分を提供して下さっている」と信じて、
職場のお一人おひとりを受け止めてみては如何でしょうか。
きっと今までとは違った景色が見られるのではないでしょうか。

その確信を持ち、信じ合うことで、
毎日が楽しい持ち寄りパーティーの、素敵な集団を形成できるのではないかと思うのです。
 
 
 
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