イヤなことから逃げ続けていた私

イヤなことから逃げ続けていた私

私は、若い頃、職場を転々として、7回も転職しました。

理由は色々ありました。

「先輩は若い者を理解しようともしないで、何でも頭ごなしに怒鳴りつける!」
「労働時間が長すぎるし、その割には給料は安い!」
「仕事中に、上司が私に私用(タバコを買いに行かせた)を言いつける!」
「誰も、自分のことを理解してくれない!」
「仕事そのものが面白くない!やりがいがない!誉めてもくれない!」
「上司も同僚もいやな奴ばかりで、人間関係がうまく行かない!」

他にもいっぱいありました。

「こんなとこ(会社)でやってられるか!」 これが私の決まり文句でした。

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でも、今から考えるとそれらのほとんどが、感情的になって激高したり、
自分の思い込みだったりで、自分が原因だったように思います。

要するに、自分がイヤだと思ったことから<逃げたかった>だけで、
辞める理屈を探していたのですね(笑)。

しかし、当時も、うすうす自分でも気付いていたのだと思います。
「このままだったら、俺はダメになってしまう・・・!」と。

その後、ある大きな出来事があり、
(この事件に関しては、また改めて書くことにします)
私は、その時に強烈に感じたことがありました。

「俺は、このことから逃げた出したら一生後悔する!」
「俺は、このことから決して逃げないで、まともにぶつかって行こう!!」と、心に決めました。

幼い頃からの自分は、「辛抱が出来ない」、「ウソをつく」、「うまく行かないと人のせいにする」、「イヤなことは後回し」、「自分に甘く、人には厳しい」。

これらの一つでも性格の悪さが良く分かりますが、これらを集約すると、
そうです、私の人間的な一番の欠点は、「イヤなことから逃げる」ということでした。

その出来事があってからは、イヤなことがあるとすぐに逃げ出していた自分を叱り飛ばして、「逃げない自分」にこだわり続けました。

といっても、劇的に生まれ変われた訳ではありません。
元々がいい加減でしたから、その後の私の生活でも、
ふぅっと気が付けばイヤなことから逃げ出していたり・・・(笑)。

「アカン!アカン!」と思い直して、そんな自分に行きつ戻りつフラフラしながら、
でも、こだわり続けました。

ですから、それが完全に定着するまでは何年も何年も掛かってしまいましたが・・・(笑)。

しかし、そのお蔭で様々なたくさんの気付きをもらいました。
 
 
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変われる人生

また、それまでは友人から、「常識知らず!」と、しばしばバカにされることがありました。

何故そのようなことを言われるのかが見当もつかず、本当に解らなかったのですが、
「逃げ出さない自分」にこだわって生きるようになってからは、

「あぁ~、あの時の友人はこのことを指して言っていたのか!」と、
次から次に、まるで芋づる式のように理解が広がっていったのです。

それまでは、私にとっては理解ができない不可解な<常識>というものが、
次第に霧が晴れるように見えるようになり、納得出来るようになって行きました。

これはとても不思議な感覚でした。

世間の人たちからすれば<イヤなことから逃げないで生きる>というのは
イヤでも我慢することで当たり前なのでしょうが、私にすればとんでもないことで、
まるで清水の舞台から飛び降りるくらいの決心でしたからね(笑)。

たった一つの、私にとってその生き方へのこだわりが、
その後の人生に様々な多くの<気付き>を与えてくれて、
生き方の質までも、大きく変えてくれることになりました。

今、あなたが内心大切にしている<生き方>があるのなら、
是非それにこだわって見て下さい。
もし、その<生き方>をまだ決めていなかったら、この機会に決めてみて下さい。

この<生き方>や<こだわり>を、難しい言葉でいえば、<理念>といいます。

この理念は、年齢や経験と共に変わっていくこともありますが、
それで良いのです。
それがいつしか、自分の心の中での「生きる柱」として、太い<理念>に育っていきます。

今、あなたの回りで尊敬されていたり、素晴らしい評価を得ておられる人を
思い浮かべてみて下さい。

きっと、素晴らしい理念をお持ちでしょうし、
そして、その方はその評価に値するステキな考え方や生き方を
実行されておられるのではないでしょうか?

私が尊敬して来た人たちも、みんなその様な方々ばかりでした。

もう一度申し上げます。

 

是非、あなたの理念にこだわって生きてみて下さい。

そして、気付き続けてください。

 

そこから、あなたの素晴らしい<気付きの人生>が間違いなく始まりますし、
<新しく生まれ変わる>ことができるのです。

あんなにいい加減でチャランポランだった私ですら、生まれ変わることが出来たのですから・・・。
 
 
 
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