母親の問題

母親の問題

いまどき、子育て中のお母さんが悩んでいることの一番は「子育て中の兄弟(姉妹)を同じようにかわいがれない」ことだそうです。
同じ我が子とは言いながら、一人ひとりの性格も違いますし、上の子・下の子、男児・女児とその時の家庭内の環境や状況も違っているかも知れませんので、一様にとはなかなかいかないようですね。

他にもいろいろと子育てについての悩みが多そうですが、今ここで私がお話しするよりもグーグルなどで「検索」をしさえすれば、有名な先生方や多くの専門家の素晴らしいアドバイスが出てきますので、その中で、現在のご自分や子どもの状況に合った育て方を参照されれば良いと思います。

では何故、私がこの女学校の先生の言葉を取り上げようと思ったのかについてですが、「女性は子どもを育てていくときに、はるかに男性よりも子どもと接する時間が長く、母親の性格や人間性なども、子どもの人格形成にもそして人生にも、とても大きな影響を与えるからなのです。」という言葉に感じ入るものがあったからです。

私も幼少期にはいろいろと問題があって、特に母親との確執があり、母親って何?子どもって何?と疑問を持ち続けて生きてきましたので、このテーマを取り上げました。

「子どもの問題」というよりも、むしろ「母親の問題」を考えて見たかったからです。

母親自身がもっているいろいろな問題から、「お母さん」と「子ども」の関係について考えたいと思います。
 
 

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現在、私はパートさんを含めて30名ほどの小さな会社を営んでいます。

男性はわずか私を入れて数名ほどで、大半、女性陣が頑張ってくれています。30歳から70歳近くまで在籍しておられ、シングルマザーも何人もいて、子育てに仕事にと大忙しです。

そのような関係で、何年も彼女たちと接していると「子育ての相談」もしばしば受けます。「いつまでも甘えて困る」、「学校でのいじめ」、「万引きをした」、「反抗期で本当に困っている」、「クラブ活動でヘトヘトになって帰ってくる」、「部屋に引きこもって出てこない」、「いくら言っても勉強をしない」、「受験に落ちた」、「私にはなつかない」などなど、いっぱいあります。

そのご家庭が抱えている背景は全員違うし、その子どもの性格や年齢や性別なども違いますので、決まった答えなどはありませんので、まずはじっくりと聞いてあげることからはじめます。

本当は子どもさんとも直接お話し出来れば良いのかも知れませんが、
難しい問題もありますので、お母さんを通じて子どもさんの言い分もお聞きします。

表に出てくる問題も簡単に解決出来るものではないのですが、じっくり聞いていくと、背景にはいろいろと複雑な問題を抱えているのが常です。子どもの問題に至るまでに、お金の問題、夫婦間の問題、実家の問題、親の性格や学歴の問題などがからんでいることが多いのです。

そして子どもの問題として表面化したそこには、ほぼ間違いなく、子どもが出していた「SOS」を親が見逃していたというケースが大半です。
 


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子どもが発信するSOS

基本的には親の庇護のもとで子どもは育って来ている訳ですので、特殊な場合を除いて、子どもにすればいつでも「親が護ってくれる」という甘えと安心感の意識が働いています。
ですから、何かのトラブルがあったときには、ほとんどの子どもは親(特に言いやすい母親)に対して「SOS」を出しています。

その「SOS」は、大人が解る言葉で話してくれれば良いのですが、子どもによっては話す言葉がとても少なくて、また自分の気持ちを理路整然と話せる子どもはほとんどいませんので、どう言えば解ってもらえるのか、内心「キイィ~ッ!!」となるほど自分自身でもまどろっこしいのです。

また、通常はお母さんも忙しくしていますので、モタモタと何を言わんとしているのかよく解らないことにかける時間の余裕もなく、「あぁ、また今度ゆっくり話をしようね。」で、その場を離れて終わってしまいます。

子どもにすればフラストレーションだけが残り、それが度重なってくると問題とは全然関係の無い行動に出て、ストレスを発散しようとします。また、親に自分を注目させようと、思いもかけない目立つ行動を取ることもあります。

このお話しをお母さん方にすると、「あぁ、あの時がSOSだったのねぇ・・・!」と言われます。あとからだったら心当たりがありそうです。
もちろん、まったくSOSに気付かない母親もおられます。

子どもにとって一番重要なことは、「あなたを常に見ているよ!」という母親の目線ではないかと思います。
いつもそれを、子ども自身が感じられているかどうかではないでしょうか。

それの一番の表現の仕方が、折に触れての「スキンシップ」です。
子どもが親を認識し、子どもの心を満たしてあげるのには、これは絶大な効果があります。
子どもの年齢や性別によっては難しい側面はありますが、
「何を今さら気恥ずかしい・・・!」と思わないで、是非試してみて下さい。

以前に、あるお母さんからお嬢さんのことで深刻な相談がありました。
幼児期の頃から親子関係がうまく行かなくて、もう既に成人しておられる娘さんなのですが、いまだにトラブルが続いており、「もう、どう接すれば良いのかわからない!」と苦しい胸の内をお話しされました。
そこで、「すぐには無理でしょうが、徐々にスキンシップの回数を増やしていかれたら良いと思いますよ!お嬢さんの内心は、きっとお母さんに抱きしめて欲しいと思っておられるのではないでしょうか?」とお話ししました。
何年か後にお会いした時に、「意識的にスキンシップ始めて一年半ほど掛かりましたが、お蔭様で娘との関係もうまく行くようになりました!ありがとうございました。」と、ご報告をいただいたこともありますので・・・、是非!

「スキンシップ」がすべての問題を解決するとは思えませんが、親子関係のベースが確認できると、子どもなりに安心感と頑張る力が湧いてくるようです。

いつも気にかけていることを伝えてあげることです。
 
 

このことと正反対ですが、母親が干渉し過ぎる「過干渉」も、また、子どもとのトラブルで大きな原因になっています。
これは子どもの、自律心、自立心を大きく損ないます。
世の中の、口やかましいお母さん達のなんと多いことでしょうか!(笑)

口やかましいだけであればまだ良いのですが、一番いけないのは口も出すけど手も出す。
つまり、最後まで子どもにやらせないで、最終的にはお母さんが待ち切れなくなって手伝ってしまうことです。これではいつまでたっても「依頼心」が抜けないひ弱な子どもに育ってしまうことは自明の理でしょう。

そして、「過干渉」の影響で一番良くないのは、子どもが「自分で考えることを止めてしまう」ことです。
私の母もとても口やかましく厳しい女性でしたが、私が長年、友人から「常識がない!」と言われ続けた主たる原因は、
幼少期において母親が世間の波を遮断してしまって、私を社会に触れさせなかったことにあったのではと、今だからこそ分析できます。
 
 
昔から「良妻賢母」という言葉がありますが、どうぞあなたにとっての賢母を見つけていただきたいと思います。
 
 
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