仕事とバトンリレー
小学校の運動会などのリレー競争を見ていて「仕事」と同じだなとよく思います。
どのような仕事であっても、自分自身だけで完結できるものは殆ど無いのではないでしょうか?
仕事というものは、運動会のバトンリレー競技さながらに、
必ずと言ってよいほど誰かから仕事を受け継ぎ、自分の受け持ちが完了したら
次の人に渡していくものです。
ところが、自分の仕事に一生懸命に取り組むあまりに、
それが往々にして、自分の立ち位置(ポジション)が分からなくなってしまい、
仕事全体の流れの中のどの部分に自分がいるのか、分からなくなってしまうことが
あります。
「俺はいったい、何やってんだか~~?」
弊社のような小さな組織でも、日常的に仕事の受け渡しが行われています。
バトンリレーのような仕事の上で、重要なことが三つあります。
これらをいつも仕事の現場で、
しっかりと意識しておくと上手く行くのではないでしょうか。
一つは途中でバトンを落としてはいけない。
最後まで頑張って、自分に課せられた使命を果たさなければならない。
二つ目は、バトンを渡すために伴走できるゾーンは決められているので、
その範囲の中で渡さなければいけない。
いつまでも一緒に走っていてはコストがかかりすぎてムダが出てきます。
三つ目に大事なことは、お互いに相手の状況をよく観察することです。
リレーでのミスの大半が、バトンを手渡す時に起きます。
何故でしょうか?
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それは、緊張感から早く解放されたい、バトンを渡そうとしている走者と、
これからいよいよ自分の仕事が始まるという、バトンを受け取る走者とでは、
心構えも身体的な疲れ具合もまったく違うからです。
だから、バトンタッチの時こそ、普段以上にお互いがお互いを思いやる
行き届いた心配りが必要となります。
そうして、この三つの総合力を発揮したチームだけが勝ち残ることが出来ます。
走者の一人ひとりが全力を出し切らねばならない、ということは言うまでもありません。
そのためには、自分自身がチームの誰よりも、
常日頃から自分の人間力や能力を高める努力が必要です。
チームプレーや組織力というものは自分一人だけの能力で解決出来るものではありません。
みんなのチームワークがあって成功します。
チームワークがうまく行っていないとついつい、
「俺はうまくやったのに・・・・。」
「自分一人だけが頑張っても・・・・。」とぼやいてしまいます。
そして、「あいつのせいで・・・・!」と、人を責めることになっていきます。
でもね、こんな時に是非思い出して下さい。
自分も最初から今のように優れたランナーではなかったはずですよね。
コーチや他のランナーに教えてもらったり、迷惑を掛けてきたりではなかったですか?
何度もなんども同じ失敗を繰り返して来たのではないですか?
そのときは、きっと、誰かが、あなたが至らなかった分までカバーして走ってくれていたのですよ!
そして、今のあなたがある。
今度は、あなたがその人の分をカバーして、手を差しのべてあげる番ではないでしょうか?
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